
新興企業「大熊ダイヤモンドデバイス」(札幌市)は29日、福島県大熊町に建設したダイヤモンド半導体工場の竣工(しゅんこう)式を行った。同社によると、ダイヤ半導体の量産工場は世界初。2028年度をめどに本格稼働し、東京電力福島第1原発事故の廃炉作業に使用する機器への搭載を目指す。
人工ダイヤを基板に使ったダイヤ半導体は、高い放射線にも耐えられ、福島第1原発の原子炉に溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出し作業への活用が期待される。工場の生産能力は年間数十万個規模で、今年度は20人程度を雇用し、稼働に向け地元住民の雇用も拡大する。
同社はダイヤ半導体を廃炉作業に活用する国家プロジェクトの一環として、北海道大や国立研究開発法人「産業技術総合研究所」の関係者らによって22年に設立された。宇宙分野などでの実装も視野に入れており、星川尚久社長は「マイナスをゼロにする廃炉を乗り越え、乗り越えた技術が新時代をつくるというストーリーを実現する」と話した。
〔写真説明〕「大熊ダイヤモンドデバイス」のダイヤモンド半導体工場=29日午後、福島県大熊町
〔写真説明〕「大熊ダイヤモンドデバイス」のダイヤモンド半導体工場の竣工(しゅんこう)式でテープカットする関係者ら=29日午後、福島県大熊町
〔写真説明〕「大熊ダイヤモンドデバイス」のダイヤモンド半導体工場=29日午後、福島県大熊町
2026年05月29日 19時13分