米で巨額IPO加速=アンソロピックが申請



【シリコンバレー時事】米国でテクノロジー企業による巨額の新規株式公開(IPO)に向けた動きが加速している。人工知能(AI)モデル「クロード」を開発する新興アンソロピックが1日、当局に申請書を提出。ライバルのオープンAIも数週間以内の申請が報じられている。

6月に上場予定の宇宙企業スペースXは、調達額750億ドル(約12兆円)で過去最大のIPOとなる可能性があり、AI開発の2社もそれに次ぐ規模となる見込みだ。

アンソロピックなどがIPOを急ぐのは、AI開発競争にかかる巨額資金のためだ。オープンAIは3月、主にAIインフラ増強を目的に1220億ドル(約19兆5000億円)の調達を発表。アンソロピックも5月末、650億ドル(約10兆4000億円)の調達を明らかにしたばかりだ。上場で広く市場から資金を集め、開発競争を優位に進めたい狙いがある。

足元でアンソロピックは勢いづいている。同社のクロードはプログラミングなどで高い性能を示し、法人向けでシェアを獲得。AIの収益性には懐疑的な目も向けられる中、今年4~6月期に四半期ベースで初の営業黒字を達成するとの報道もある。ソフトウエアの弱点を発見する能力の高い「クロード・ミュトス」の公表で開発力に対する評価も上がっている。

3社の中で申請が最も遅くなるオープンAIのアルトマン最高経営責任者(CEO)は1日、米CNBCテレビのインタビューで、競合との「IPO競争」については否定。「タイミングにこだわっているわけではない。理にかなった時に上場する」と述べた。

2026年06月02日 20時32分

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