
16日午後の東京株式市場で、日経平均株価が史上初めて7万円を上回った。日銀の金融政策決定会合で事前予想通りに利上げが決まった後、買いの勢いが強まった。前日比の上げ幅は一時700円を超え、7万0020円68銭を付けた。終値は前日比87円00銭高の6万9404円50銭と、2日連続で最高値を更新した。
午前は前日の終値近辺で推移したが、日銀による利上げ決定が伝わった午後の取引では、ハイテク株で買いが強まり、日経平均は7万円を突破。その後は上げ幅を縮めた。
野村証券の沢田麻希ストラテジストは「午前中は様子見姿勢があったかもしれないが、金融政策決定会合の結果が伝えられると安心感が広がり、値幅が拡大したのだろう」と分析した。
ただ、プライム市場では値上がり銘柄数が3割、値下がりが7割程度だった。これまで急ピッチで上昇した反動で、利益確定売りに押される銘柄が多かった。AI関連など一部の銘柄に買いが偏り、相場全体は強くない。
ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストは「企業の利益水準などから考えると、7万円の維持は難しい。日経平均は一進一退しながら利益の伸びやホルムズ海峡の航行正常化などを待つことになる」との見方を示している。
東京債券市場では、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが一時、2.655%に上昇(債券価格は下落)した。日銀の利上げペースが緩やかとなり、インフレが進むとの見方から、債券売りが強まった。
〔写真説明〕日経平均株価が史上初めて7万円を超え、笑顔を見せる証券会社の社員ら=16日午後、東京都中央区の岩井コスモ証券
〔写真説明〕日経平均株価が7万円を上回ったニュースなどを表示するモニター=16日午後、東京都中央区
〔写真説明〕6万9404円50銭と、2日連続で最高値を更新した日経平均株価の終値と取引時間中の株価などを示すモニター=16日午後、東京都中央区
2026年06月16日 18時05分