最低賃金、「最下位競争」見直しを=秋田地方審議会の臼木会長



秋田地方最低賃金審議会の臼木智昭会長(秋田大教授)はインタビューに応じ、最下位を避けるための「チキンレース」が常態化しており、議論の在り方を見直す必要性を指摘した。

―最低賃金の引き上げ競争が過熱している。

最下位回避のため、審議を意図的に延ばしたりする「チキンレース」が行われている。一昨年は秋田の金額に他県が1円上乗せし、秋田が「単独最下位」になってしまった。

―秋田県は昨年度、発効日が最も遅かった。

労使双方が最下位脱出という大きなプレッシャーを感じていた。ある程度のタイミングで(金額を)決めたが、引き上げ額が大きくなり、使用者側が反発した。(資金確保などの)準備期間を最大限取ることで折り合った。

―今年度は沈静化するか。

早期決着・発効を目指したい。しかし、どこかがチキンレースを続けて、真面目なところが最下位になり損をすることは納得がいかない。

―なぜ最下位を避けたいのか。

給料が安いというイメージにつながり、採用に影響が出る。避けられるなら避けたい。ただ、(順位を重視する)議論の形を変えないと、小手先で最下位を回避するだけになり、本来の議論ができなくなる。

〔写真説明〕インタビューに応じる秋田地方最低賃金審議会の臼木智昭会長=7月30日、秋田市

2026年08月04日 20時32分


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