
東京きらぼしフィナンシャルグループ(FG)の渡辺寿信社長は12日までにインタビューに応じ、グループ会社機能を再編する方針を明らかにした。子会社に分散するコンサルティングやシステム部門をそれぞれ集約するなどし、業務の効率化を図る。渡辺氏は「総合的にサービスを提案できた方が顧客にもメリットがある」と説明した。
きらぼしFGは5月、東京都が出資した公的資金400億円を前倒しで全額返済した。渡辺氏は「優先株の償還で下がった自己資本比率を高めるための成長戦略が求められている」と述べた。
グループ会社の機能再編は、来年度から始まる次期中期経営計画に盛り込む方向で調整する。中計では、傘下のデジタルバンク「UI銀行」に預金取引や住宅ローン業務を集中させ、きらぼし銀行は法人顧客の事業承継や海外進出支援などに力点を置く方針も示す。
渡辺氏は「UI銀はきらぼし銀に比べコストが圧倒的に低い」と強調し、「競争力のある金利を提供できる」と自信を見せた。
加速する地銀の再編については「優先株を前倒し償還したことで、いろいろな会社との連携を検討すべきステージに来た」との認識を示した。
〔写真説明〕インタビューに答える東京きらぼしフィナンシャルグループの渡辺寿信社長=5日、東京都港区
2026年08月13日 07時10分