米、50%追加関税でカナダに圧力=発動回避に向け交渉緊迫



【ニューヨーク時事】トランプ米政権が打ち出したカナダ製品に対する50%の追加関税の発動予定日である19日が迫っている。米国はカナダに対し、複数の州による米国産酒類の販売規制の解除や乳製品市場のさらなる開放などを求め、圧力をかけている。一方、カナダは米国に新たな関税発動の回避だけではなく、鉄鋼やアルミニウム、自動車といった特定分野に対する関税引き下げも要求しているが、交渉は難航している。

報道によると、カナダのカーニー首相は17日、米国との交渉は緊迫しており、期限前にトランプ大統領と協議する予定だと説明した。

米政権は先月20日、カナダから輸入される食品や工業製品など幅広い品目に50%の追加関税を課すと発表。ロイター通信によると、カナダからの輸入全体の約5%を占める規模となる。貿易協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」に準拠する製品にも、対象外の品目を除き50%を課す。米政権は、カナダ側が米国産の自動車や乳製品、酒類を差別的に扱っていると批判する。

カナダの公共放送CBCによると、交渉担当者は、米国の新たな関税発動を回避できない恐れがあると懸念。米政府は、両国関係の悪化後に米国産のウイスキーやワインを締め出したカナダの州に対し、販売規制をやめるよう求めているが、州は難色を示している。

東部オンタリオ州のフォード首相は今月13日、主要産業に対する関税を巡り「公正な合意」が成立すれば、米国産酒類のボイコットをやめると強調。「カナダへの関税は米国民に対する課税に等しい」と非難した。

〔写真説明〕風にはためく米国旗(左)とカナダ国旗=2025年3月、ワシントン(AFP時事)

2026年08月18日 14時30分


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