中国、米AI開発減速論を警戒=「冷戦の戦術」「対立あおる」



【北京時事】米人工知能(AI)企業のトップらが安全性の観点から最先端AIの開発を減速すべきだと唱えたことを受け、中国政府やメディアが、中国のAI開発を遅らせる狙いだと警戒を強めている。24日に見込まれる米中首脳会談を前に、AIを巡る応酬が一段と激化してきた。

米AI新興アンソロピックのダリオ・アモデイ最高経営責任者(CEO)は自身のブログで、AIによる「暴走」への懸念を理由に開発速度を抑えるよう提唱した。米オープンAIのサム・アルトマンCEOと米実業家イーロン・マスク氏も賛同した。

中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は13日、アモデイ氏が対中半導体規制の強化などにも言及したとして、「冷戦の戦術」だと非難。中国外務省の郭嘉昆副報道局長も14日の記者会見で、「脅威論を拡散し、対立や悪意ある競争をあおる」行為だと批判した。

一方、中国当局もAIのリスクを軽視しているわけではない。陳一新国家安全相は13日、政府系雑誌への寄稿で、政治体制に及ぼす影響やサイバー攻撃、情報流出など「六つのリスク」を列挙して対策強化を訴えた。米中で安全確保の重要性では認識が重なるが、AI覇権争いは先鋭化している。

〔写真説明〕米実業家イーロン・マスク氏(左)、アンソロピックのダリオ・アモデイCEO(中央)、オープンAIのサム・アルトマンCEO(AFP時事)

2026年09月14日 21時10分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース