消費減税、時限措置を評価=財政悪化にくぎ―IMF高官



【バンコク時事】国際通貨基金(IMF)のラフル・アナンド対日経済審査団長は17日までに時事通信のインタビューに応じ、日本の消費税減税法案を評価した。物価高対策として来年4月から2年間の時限措置とし、給付金の対象を限定したことは「大いに歓迎すべき一歩だ」と強調。ただ、主要国で突出した水準の債務残高を抱える中、財政悪化にはくぎを刺した。

食料品の消費税減税と所得に連動した給付制度を導入する法案は、9日に閣議決定され、衆院で20日に審議入りする。食料品の税率を現行の8%から1%に引き下げ、中低所得の勤労者を対象に給付金を支給する内容だ。

アナンド氏は、「財源を賄うために追加の国債を発行しないことはとても心強い」と表明。「本当に支援が必要な人々に対象を十分絞り、恒久化しない措置」とする重要性を説いた。「非常に高い債務水準を踏まえて財政収支に(影響しない)中立的な形で実施すべきだ」と訴えた。

長期金利の高騰については、債務返済費用の増加を懸念。社会保障費の拡大が今後も見込まれる中、「日本が十分な(財政)余地を確保し、債務残高の国内総生産(GDP)比率の低下傾向を維持することが重要だ」と提言した。

日銀の利上げに関しては、「不確実性が高い中、非常に適切に金融政策を運営している」とし、今後も物価動向に応じて柔軟に対応すべきだと述べた。「円安が一段と進み、インフレ率が上昇すれば政策金利を引き上げる必要がある」と指摘。インフレ率は、今後数カ月間上昇した後、来年末までに2%の物価目標に向け低下すると見通した。

〔写真説明〕インタビューに応じる国際通貨基金(IMF)のラフル・アナンド対日経済審査団長=16日、バンコク

2026年10月17日 14時45分


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