【カイロ時事】イスラエル軍は18日、過去24時間のうちにパレスチナ自治区ガザで大規模地上作戦に着手したと発表した。作戦は北部と南部で実施。イスラエルは先に、ガザでの軍事作戦を拡大しており、イスラム組織ハマスの掃討に向け、一段と攻勢を強めた形だ。
中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、イスラエル軍の攻撃で少なくとも135人が死亡したと伝えた。ガザ保健当局は、北部の病院が包囲されたと公表。難民キャンプや住宅地、避難所を含む人口密集地が空爆や砲撃を受けたと伝えられている。アルジャジーラによれば、特に北部と南部で多くの犠牲者が出ている。
また、中東のテレビ局アルアラビーヤは情報筋の話として、イスラエル軍が先に行った南部ハンユニスでの空爆で、ハマスの最高幹部の一人ムハンマド・シンワル氏が死亡したと報じた。イスラエル当局は現場の状況から殺害したとの見方を強めているが、ハマス側は確認していない。同氏はイスラエルとハマスの停戦交渉で、強硬な立場を取っていたとされる。
〔写真説明〕避難するパレスチナ自治区ガザの市民=16日、北部ガザ市(AFP時事)
2025年05月18日 23時39分