故釜本さんと代表見守る=主治医が遺影と米ダラスに―W杯サッカー



【ダラス時事】昨年8月に81歳で他界したサッカーの元日本代表で、史上最高のストライカーと言われた釜本邦茂さんの主治医、坂井信幸さん(70)が14日、遺影を抱え、ワールドカップ(W杯)の日本対オランダ戦を現地で見守った。生前、一緒に応援しようと話しており、「約束を果たした」と語った。

シミズ病院(京都府)院長の坂井さんは、約20年前から釜本さんと家族ぐるみの親交があり、晩年は主治医として健康面を支えた。自身もサッカー経験があり、釜本さんとはたびたびサッカー談義に花を咲かせた。体調を崩した時には「W杯に一緒に行きましょう」と励ましていた。

生前に約束は実現しなかったが、せめてもの思いで渡米。遺族から借りた遺影を胸にダラス競技場で日本代表を応援した。

試合は2―2の引き分けだった。坂井さんは「点取り屋だった釜本さんは、2点取ったことを褒めているのではないか」と思いを巡らせる。「自信家だから『俺がおったら』とか『次は勝てよ』とも言っているかも」と笑った。

釜本さんは1968年メキシコ五輪で7得点を挙げて得点王に輝き、日本代表初の銅メダル獲得の原動力となった。代表通算75ゴールの記録はいまだに破られていない。

〔写真説明〕釜本邦茂さんの遺影を手に、米ダラスのオランダ-日本戦の会場を訪れた主治医の坂井信幸さん=14日

2026年06月15日 16時16分


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