
「故郷を踏みにじられた」。ロシアのプーチン大統領による北方領土の択捉島訪問を受け、元島民らからは13日、激しく非難する声が上がった。
同島出身で千島歯舞諸島居住者連盟(札幌市)松本侑三理事長(85)は「自分の生まれた故郷を土足で踏みにじられたような気持ち」と憤りを隠さない。松本さんは同島で生まれ、4歳まで暮らした。当時の記憶は薄れているが、両親から島の話を聞くことがあったと振り返り、「非常に腹立たしく、無念でもある」と力を込めた。
同連盟によると、6月時点で、北方領土の元居住者は約4700人。平均年齢90歳超と高齢化が進む。
同連盟の森弘樹専務理事(64)は「訪問の意図が全く分からない」と首をかしげる一方で、プーチン氏は北方領土の帰属問題解決と平和条約の締結に向け、日本の歴代政権と交渉してきたはずだと強調。「それが無かったかのような振る舞いで理解できない」と残念そうに話した。
〔写真説明〕ロシア極東サハリンでの演習に参加した海軍のミサイル巡洋艦を訪れたプーチン大統領=12日、国営通信社スプートニクが配信(AFP時事)
2026年08月13日 17時56分