福井県3市に一時大雨特別警報=前線の影響、引き続き警戒―河川氾濫で冠水、土砂崩れも



福井県嶺北地方は30日未明、前線の影響で激しい雨が断続的に降った。気象庁は午前4時半、福井市と福井県大野市、勝山市に警戒レベル5の大雨特別警報を発表し、3市は「緊急安全確保」を発令した。午前中に雨は弱まり、同庁は11時40分に大雨特別警報を警戒レベル4の危険警報に切り替えたが、引き続き土砂災害や低地の浸水、河川の氾濫に厳重に警戒するよう呼び掛けた。

福井県は同日、災害体策本部を設置した。複数の河川が氾濫し、大野市と勝山市で床上浸水が1軒、床下浸水が4軒確認された。福井市で土砂崩れもあったが、午前8時現在、人的被害は確認されていない。

県警には午前6時現在、車両の立ち往生や道路の冠水などの通報が25件寄せられている。

気象庁の細見卓也予報課長は明け方に記者会見し、「日本海から福井県付近に延びる前線に向かい、南から暖かく湿った空気が太平洋側の高気圧の縁を回るようにして流れ込み、積乱雲が発達した」と説明。この状況は27日に富山、石川両県5市町に大雨特別警報が出た際と似ているが、「短時間に猛烈な雨が降るのではなく、1時間に50~60ミリの非常に激しい雨が29日夜から長い間、断続的に降った」と話した。

国土交通省の島本和仁河川環境課長は「河川や用水路、冠水した道路に絶対に近づかないでほしい」と呼び掛けた。

勝山市では24時間雨量が30日午前9時10分までに350.5ミリ、福井市・美山では同11時までに318.0ミリ、大野市では同11時20分までに281.0ミリに上った。いずれも統計史上最多記録を更新した。

〔写真説明〕豪雨の影響で増水した川=30日午前、福井市 〔写真説明〕豪雨の影響で冠水した道路=30日午前、福井市

2026年08月30日 12時11分


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