
東海地方は8日午後、太平洋側に延びる前線の影響で大雨となった。気象庁と国土交通省は同6時20分、愛知・岐阜両県を流れる庄内川に警戒レベル5の氾濫特別警報を発表した。名古屋市の庄内川水系矢田川の瀬古基準観測所で、氾濫発生水位に到達した。気象庁の細見卓也予報課長は記者会見し、「浸水しにくい高い場所へ移動するなど身の安全を確保する必要がある」と話した。
特別警報に関係するのは14市町。愛知県が名古屋市と瀬戸市、春日井市、小牧市、一宮市、稲沢市、清須市、北名古屋市、あま市、豊山町、大治町、蟹江町。岐阜県が多治見市と土岐市。
気象庁は8日午後4時半ごろ、愛知・岐阜両県で線状降水帯が発生したと発表。両県では、記録的短時間大雨の速報も相次いで出された。名古屋市(千種区)では同日午後4時50分すぎまでの1時間に104.5ミリの猛烈な雨が降り、この地点の統計史上最多記録を更新した。
関東甲信と東海、近畿、四国には9日にかけて線状降水帯の予測情報が出された。発生する可能性がある期間は、茨城と埼玉、千葉、東京、神奈川の5都県が明け方まで、大阪と兵庫、和歌山、徳島、高知の5府県が昼前まで、岐阜と静岡、愛知、三重各県が夕方まで。
前線は10日まで東・西日本の太平洋側にほぼ停滞し、台風24号から変わった熱帯低気圧が9日に西日本で前線上の低気圧となる見込み。
9日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で、関東甲信と四国250ミリ、東海と近畿200ミリ、北陸150ミリ、東北120ミリ。
その後、10日午後6時までの同雨量は東海100ミリ、関東甲信と北陸、近畿80ミリ。
〔写真説明〕愛知・岐阜両県を流れる庄内川に発表された氾濫特別警報について説明する気象庁の細見卓也予報課長=8日午後、東京都港区
〔写真説明〕雨の中、水しぶきをあげて走る車と自転車=8日午後、名古屋市東区
2026年09月08日 21時25分