
総合病院「KKR札幌医療センター」が発注した薬局の整備事業を巡り、公契約関係競売入札妨害罪に問われた調剤薬局大手「アインファーマシーズ」(札幌市)の元社長酒井雅人(57)、元取締役新山典義(58)両被告の上告審判決が28日、最高裁第2小法廷であった。岡村和美裁判長は、2人を逆転無罪とした二審札幌高裁判決を破棄し、酒井被告の審理を同高裁に差し戻した。新山被告については控訴を棄却し、一審札幌地裁の有罪判決が確定する。
判決によると、新山被告らは2020年12月、薬局整備事業の公募型企画競争で、同病院元事務部長=同罪で有罪確定=から締め切り後に他社の提案内容を伝えられ、自社側に有利な提案書を再提出した。
小法廷は、企画競争にかける事項が具体的に示されており、応募者はこれを基に評価されると容易に予測できたと指摘。評価方法も客観性、公平性があり、「競争入札の実質を有する」として一審の判断を認めた。酒井被告については共謀に関する審理を尽くすよう求めた。
札幌地裁は24年、両被告を懲役6月、執行猶予2年としたが、札幌高裁は25年、「競争入札の実質を備えていない」として無罪を言い渡し、検察側が上告した。
〔写真説明〕最高裁=東京都千代田区
2026年09月28日 15時23分