
川崎市が発注した工事の入札で工事価格を漏らしたとして、神奈川県警は4日、官製談合防止法違反などの疑いで、同市まちづくり局担当部長の関口隆雄容疑者(59)=同市多摩区生田=を逮捕した。県警は認否を明らかにしていない。
県警は同日、同市役所を家宅捜索。談合の実態を詳しく調べる。
逮捕容疑は、2024年に行われた2件の塗装・防水工事の一般競争入札を巡り、一般社団法人「川崎塗装業協会」の事務局長に、非公開の工事価格を漏らすなどした疑い。
県警によると、事務局長は関口容疑者から聞いた工事価格を基に最低制限価格を算出。協会内の仕切り役が、加盟する15社の中からどこに落札させるかを決めていた。
事務局長は同市元職員で、関口容疑者とは面識があった。県警は事務局長がOBの立場を利用して不正を働き掛けたとみるとともに、同様の不正が繰り返されていた疑いがあるとして全容解明を進める。
川崎市は4日、「非常に重く受け止めている。警察の捜査に全面的に協力するとともに、全職員に服務規律の順守、綱紀の粛正を指示し、事実が明らかになった際には厳正に対処する」とのコメントを発表した。
〔写真説明〕神奈川県警本部=横浜市中区
〔写真説明〕入札情報を漏らしたとして川崎市部長が逮捕された事件で、同市役所へ家宅捜索に入る神奈川県警の捜査員=4日午後、同市
2026年11月04日 19時17分