鮫島、一気の攻め=自身も驚く快挙―相撲全日本選手権



全国大会の優勝がなかったという19歳の鮫島が、アマチュア最高峰のタイトルを手にした。昨年の国民スポーツ大会成年個人覇者の大森を決勝で破ると、土俵上で感極まった表情。史上3人目となる大学1年での優勝を果たし、「信じられない。すごくうれしい」。紅潮した顔で喜んだ。

185センチ、160キロの大器。優勝候補の池田が欠場する中、昨年3位のバヤルボルドら実力者を次々と倒した。決勝は力強い立ち合いでもろ差しを果たし、一気に前へ。「相手は格上。とにかく思い切り当たろうと思っていた」

強豪の埼玉栄高出身。大学では同学年で元高校横綱の西出らと稽古を重ね、前に出る相撲に磨きをかけている。これまで団体戦では活躍しても、個人戦では勝ち切れなかっただけに、「力を出せたのは自信になる」。期待の新星は、「これで終わりじゃない。引かずに右四つで勝てる選手になる」。さらなる成長を誓った。

【時事通信社】 〔写真説明〕決勝で大森康弘(左下)を寄り倒し、優勝した鮫島輝=30日、東京・両国国技館

2025年11月30日 21時18分


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