
日本相撲協会は26日、福岡国際センターで大相撲初場所(来年1月11日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、東関脇の安青錦(21)=本名ダニーロ・ヤブグシシン、安治川部屋=の大関昇進を満場一致で決めた。
ウクライナ出身では初めて。相撲協会の使者として浅香山理事(元大関魁皇)と大島親方(元関脇旭天鵬)が福岡県久留米市の安治川部屋宿舎で昇進を伝達。「大関の名に恥じぬよう、またさらに上を目指して精進いたします」と口上を述べた。
所要14場所での昇進は年6場所制となった1958年以降の初土俵で、付け出しデビューを除けば最速。元関脇安美錦の安治川親方が育てた初めての大関で、新大関の誕生は昨年秋場所後の大の里以来。来場所は2横綱2大関となる。
ロシアによる母国への軍事侵攻を受け、2022年4月に来日。23年9月の秋場所で初土俵を踏んでスピード出世。新関脇で臨んだ先の九州場所では3敗同士の決定戦で横綱豊昇龍を破り、初優勝を遂げた。
【時事通信社】
〔写真説明〕大関昇進の伝達式で口上を述べる安青錦(右)。左は安治川親方=26日、福岡県久留米市
〔写真説明〕大関昇進の伝達式後、タイを手に笑顔の安青錦=26日、福岡県久留米市
2025年11月26日 10時51分