1日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが一時、1.850%に上昇(債券価格は下落)した。2008年6月以来、17年半ぶりの高水準。植田和男日銀総裁の発言を受けて早期利上げ観測が強まり、債券を売る動きが広がった。
植田総裁は1日午前に名古屋市で行った講演で、18、19日に開く次回の金融政策決定会合に関し「利上げの是非について適切に判断する」と表明。市場ではこれを受け、早期利上げ観測が強まった。高市政権が積極財政路線を志向していることも、金利押し上げ要因となった。
【時事通信社】
2025年12月01日 13時00分
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