
生まれ変わった瑞穂の初戦。名古屋は2点差を追い付く劇的な展開からPK戦を制した。満員に膨れ上がった観衆は2万8924人。大歓声に、主将の稲垣は「この雰囲気に押されて勝たせてもらった」と感謝した。
ペトロビッチ監督は苦笑いする。「私が名古屋に来てから最もひどい前半だった」。生命線のパス交換と連動が乱れ、起点をつくるアイデアにも乏しい。好転したのは終盤になってから。こぼれ球を奪った木村のクロスを浅野が頭で決めた。終了間際に木村のゴールでぎりぎり追い付いた。
指揮官が求める理想は高い。はまって大勝、ぎこちなく惨敗が入り交じり、「きょうはたまたまではなく、2点を取る自信はあった。でもまだスタイルが浸透しているとは言えない」と稲垣。終盤の迫力を90分間続けるには、時間が必要だ。
建て替え工事が終わり、5年4カ月ぶりのパロマ瑞穂スタジアム。来場したレジェンドのストイコビッチさんが「ネバーギブアップの精神を忘れず、頑張ってほしい」と願ったように、「追い付いてPK戦で勝ち切れたのは自信になる」と浅野。課題の詰まる勝ち点2は、新たな歴史を刻むための一歩と言える。
【時事通信社】
〔写真説明〕こけら落としとして名古屋―福岡戦が行われたパロマ瑞穂スタジアム=19日、名古屋市瑞穂区
〔写真説明〕後半、同点ゴールを決め、喜ぶ名古屋の木村(左端)ら=19日、パロ瑞穂
2026年04月19日 20時53分