有明、最後に劇的ドラマ=被災地に届ける「全力プレー」―高校野球



被災した地元熊本のためにできることは「全力プレーで頑張ること」。そう誓っていた有明ナインは球場の空気も味方に付け、最後にこれ以上ないドラマを演じた。

2―3の九回2死満塁で、1番永田が打席に向かった。2球目を捉えると、打球は中堅手の横を破り、走者一掃の逆転二塁打に。春夏通じて初出場のチームに勝利をもたらし、「たくさんの方の応援に応えることができてうれしい」と笑顔で汗を拭った。

緊張もあり、中盤までは強みを発揮できない展開が続いた。転機はクーリングタイム。そこで相手投手の癖などを確認して狙いを共有し、徐々に有明らしい攻撃ができるようになった。熊本大会を勝ち上がった原動力は走塁。七回は重盗で好機を広げ、永田の2点適時打で反撃に転じた。

チームは地震の影響をほとんど受けなかった。しかし、10年前にもあった熊本大地震で自宅が半壊した経験を持つ実田主将は、当たり前の日常が奪われる苦しみを知る。試合後は「少しずつでも皆さんの勇気になっているのかな」。次戦も勝利のために元気にグラウンドを駆け巡るナインの姿が、ふるさとを力付けられると信じている。

【時事通信社】 〔写真説明〕9回表有明2死満塁、永田が走者一掃となる逆転の二塁打を放つ。左は立命館宇治2番手の坂本=7日、甲子園 〔写真説明〕9回表有明2死満塁、走者一掃となる逆転二塁打を放ち、喜ぶ永田=7日、甲子園

2026年08月07日 22時05分


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