
今回の全国高校野球選手権大会も、猛暑の中で熱戦が続いている。
日本高校野球連盟が5、6月に開いた7イニング制に関する意見交換会で、整形外科医から「ブラスバンド部員の熱中症が年々増加している」との指摘があった。大会中、各校を応援する吹奏楽部は暑さ対策に取り組みながら、演奏で選手たちを後押ししている。
14日に行われた花巻東―岡山学芸館は午後1時半開始。気温30度を超す中、岡山学芸館は教員らが定期的にアルプス席を回ってミストシャワーを噴射し、氷が入った小袋を部員に配る。打楽器担当の安養寺そらさん(17)は「暑い中で演奏する機会はほとんどないので心配だが、ミストは本当に涼しくて快適」と話す。弦楽器のコントラバスは直射日光の影響を受けやすいため担当の部員らは演奏せず、他の応援団をうちわであおぐなどのサポートに回った。
日本高野連は、アルプス席のそばに空調の利いた応援団臨時休憩所を用意し、冷たい飲み物も常備。設置当初より利用者は増えている。花巻東の応援を手伝う飾磨高(兵庫)の吹奏楽部員も休憩所を積極的に利用し、交代で涼みに行って暑さをしのぐ。
炎天下での楽器の取り扱いにも工夫が必要だ。木製楽器は急激な温度変化に敏感なため、部長でフルート担当の木谷光来さん(18)は今回、金属製のピッコロを使用。「割と違和感はない」と不便は感じていない様子。飾磨は来年度で閉校することが決まっており、今大会が最後の演奏になる可能性もある。木谷さんは「夏の甲子園で演奏できるのはうれしい」。応援には、より力が入っていた。
【時事通信社】
〔写真説明〕アルプス席で演奏する岡山学芸館吹奏楽部の生徒=14日、甲子園
2026年08月18日 07時04分