切磋琢磨した両雄=打線の軸、森下と佐藤―藤川阪神、V2への軌跡・プロ野球(下)



3番森下が打てば、4番佐藤も打つ。2人のスラッガーは常勝阪神の象徴となった。リーグの打率と本塁打は、いずれも1位が佐藤で2位が森下だ。伝統球団で切磋琢磨(せっさたくま)する両雄。森下は佐藤について「同じチームにいることは自分の頑張れる一つの要因」と語る。

競り合いとなったのは本塁打数。開幕から幸先良く一発を重ねたのは森下だったが、2桁に到達したのは佐藤が1試合早い。5月は佐藤が好調で、交流戦が中心だった6月は森下の状態が上がる。7月2日に森下が先に20号をマークした。

後半戦に入り、さらに激しさは増す。8月は森下が月間7本、佐藤はそれを上回る8本を放った。同21日の敵地DeNA戦でそろって30号の大台をクリア。「2人でいい争いができれば」と佐藤。どちらかが快音を響かせれば、相乗効果が生まれた。チームも8月は16勝9敗と上々の戦いぶりだった。

森下が目指した長打力向上の背景には、佐藤の影響が少なからずあった。昨季40発をマークし、球団では39年ぶりの本塁打王に輝いた4番がすぐ近くにいる。森下は「(佐藤)テルさんが目の前でたくさん長打を打つ姿を見てきた。刺激はもちろんある」。負けず嫌いの性格から、佐藤の一発を素直に喜べないこともあったが、それもまた森下の向上心をくすぐった。

阪神打線の浮沈のカギを握る2人。頼もしい仲間であり、良きライバルだ。「それぞれが野球に対して、技術に対して取り組んでいるものがある」と森下。野球に関する会話は多くないが、プレーや練習に励む姿勢で互いに高め合った。(記録は5日現在)。

【時事通信社】 〔写真説明〕ヤクルト戦の6回、2ランを放ち、一塁走者の森下(左)に迎えられる阪神の佐藤=9月1日、神宮

2026年10月06日 07時04分


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