富士通陸上部、最新鋭の拠点=川崎移転、他競技と相乗効果も



富士通陸上部が今春、活動拠点を千葉市から約30年ぶりに川崎市に移転した。部員19人が生活する新しい専用寮は、最新鋭の機器がそろうトレーニング室やリカバリー環境を完備。「世界で戦える選手の育成」を掲げる名門は、充実の新天地で研さんを積んでいる。

選手の要望を取り入れたトレーニング室には、トレッドミル4台を設置した低酸素室があり、標高3000メートル相当まで酸素濃度を下げられる。酷暑や悪天候に左右されず質の高い練習を継続でき、男子1万メートル前日本記録保持者の塩尻和也は「夏場もすごくいい練習を積むことができた」と実感を込める。

疲労回復を促す高酸素室、サウナや水風呂付きの大浴場、管理栄養士が栄養バランスを考えたメニューが並ぶ食堂など、ケアの設備も整う。長距離ブロック主将の浦野雄平は「競技に集中できる環境をつくってもらった。生かすも殺すも選手次第。この寮とともにチームとして成果を残せれば」と表情を引き締める。

川崎移転は、同市を拠点とするアメリカンフットボールやバスケットボール女子など社内の他競技チームとの連携や交流を深める狙いもある。陸上部の三代直樹監督は「富士通スポーツの相乗効果を高め、全体で盛り上げていきたい」と語る。手厚い支援を追い風に、来年1月1日の全日本実業団対抗駅伝競走(ニューイヤー駅伝)で6年ぶりの頂点を目指す。

【時事通信社】 〔写真説明〕寮内に設けられたトレーニング室内の低酸素室で練習する富士通陸上部の選手=10月29日、川崎市 〔写真説明〕富士通陸上部の寮内にある食堂で提供される食事を前に笑顔を見せる柳井綾音(手前右)と住所大翔(同左)。奥は食堂のスタッフ=10月29日、川崎市 〔写真説明〕駅伝シーズンに向けて意気込む富士通陸上部の(右から)松枝博輝、塩尻和也、浦野雄平、上原琉翔=10月29日、川崎市

2026年11月03日 07時09分


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