
デジタル庁は、約18万人の政府職員が使う人工知能(AI)基盤「源内」で、国会答弁案の作成を支援するアプリの試験提供を始めた。国会議員の質問の意図を事前に把握する「質問取り」も補助する。今国会で有効性を検証し、来年の通常国会から本格運用する計画だ。
アプリに国会議員からの質問を入力すると、AIが質問の論点を整理・分析し、過去の政府答弁や国会議事録などを基に、数分で複数の答弁原案を作成できる。政策の方向性・方針を説明する「政策・方針説明型」、政治的判断を示す「政治判断型」といった目的ごとにスタイルを変える機能も搭載した。
アプリで作成した答弁案は、職員が直接編集できる。議員から追加で聞かれそうな質問をAIで予測することも可能。デジタル庁は、政策判断や政府の見解の整理、答弁内容の確定などは引き続き職員が責任を持つとしており、「AIに判断を委ねることはない」と強調している。
古川俊治デジタル相は10月30日の記者会見で「仕事が効率化でき、より深い国会の審議の充実に資するような答弁を作成できることは非常に良い。それぞれの大臣からもフィードバックをもらいたい」と述べた。
【時事通信社】
〔写真説明〕政府職員向けのAI基盤「源内」で試験提供が始まった「国会答弁作成支援AIアプリ」=10月28日、東京都千代田区
〔写真説明〕閣議に臨む高市早苗首相(中央)ら=10月30日、首相官邸
2026年11月02日 14時38分