米大リーグ移籍市場、重要な11月=ロックアウトにらみ駆け込みも



【ロサンゼルス時事】米大リーグの移籍市場は今オフ、例年より動きが早まる可能性がある。現行の労使協定が12月1日に失効し、新協定がまとまらない場合は契約交渉などが停止されるロックアウト入りが有力。各球団が11月中に補強を前倒しすることも見込まれる。

前回、労使協定改定を控えた2021年オフには駆け込み契約が相次いだ。11月はフリーエージェント(FA)選手に月間最多の19億ドル(約3000億円)が投じられ、マックス・シャーザーら目玉選手がロックアウト直前に移籍先を決めた。

今回も同様の流れになるかもしれない。大物代理人のスコット・ボラス氏はスポーツ報道サイト「ジ・アスレチック」の取材に「今なら欲しい戦力を獲得できる」と指摘。新協定では契約の自由度が狭まる恐れがあるとして、各球団にとって現行ルールのうちに動く利点があることを強調する。

5年前の労使交渉では年俸総額が超過した球団に課す「ぜいたく税」や最低年俸などが大きな争点だったが、今回はサラリーキャップ(報酬総額上限)の導入可否が焦点。契約そのものへの規制案も浮上しており、リーグ側は他球団のFA選手との契約を最長5年とし、初年度の年俸にも上限を設ける案を提示した。

日本プロ野球からメジャー移籍を目指す佐藤輝明内野手(阪神)、平良海馬投手(西武)、伊藤大海投手(日本ハム)らの動向も注目されそうだ。ポスティング後の交渉期間は45日間。本来なら複数球団の条件を時間をかけて見極めたいところだが、ロックアウトに入れば交渉は中断する。早期決断を迫られる局面もあり得るだろう。

大谷翔平らが所属するドジャースのアンドルー・フリードマン編成本部長は「市場がどう展開するか、感触を持てたことは一度もない」と述べた上で、好機と見れば動く姿勢を見せる。球団と選手の双方にとって重要な1カ月になりそうだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕8回、2点本塁打を放つ阪神の佐藤輝明=9月30日、甲子園 〔写真説明〕力投する西武の平良海馬=9月29日、埼玉・ベルーナドーム 〔写真説明〕力投する日本ハムの伊藤大海=8月25日、埼玉・ベルーナドーム

2026年11月03日 07時10分


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