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馬氏訪中、融和路線誇示へ=総統選にらみ蔡政権揺さぶり―台湾



【台北時事】台湾最大野党・国民党の馬英九前総統は27日からの訪中で、融和路線の正当性をアピールするとみられる。馬氏は総統在任当時、習近平国家主席と会談するなど、中国との対話を進めた。今回の訪中には、来年1月の総統選に向け、中国と対立する民進党の蔡英文政権を揺さぶろうとする狙いがうかがえる。

総統経験者の訪中は1949年の中台分断後初めて。与党・民進党は20日、「民意と国家の最大利益に対する尊重を欠いている」と馬氏の訪中を非難した。一方、中国国務院台湾事務弁公室の報道官は、同日の記者会見で「訪問に必要な協力は喜んでする」と歓迎した。

馬氏の事務所によると、同氏は3月27日~4月7日の日程で南京、武漢、長沙、重慶、上海各市に滞在する。先祖の墓参りをするほか、台湾の学生らを引率し中国の学生たちと交流。南京市の「大虐殺記念館」も訪れる。北京には寄らず、公人との面会は予定されていないが、「現地で誘いがあれば」応じるという。

馬氏は、2015年にシンガポールで習氏と初の中台首脳会談を行った。総統退任後も融和路線の必要性を主張。米中対立が激化する中、米国との関係強化を進める蔡政権を非難してきた。

最近、蔡政権の支持率は低迷しており、世論が馬氏の訪中をどのように受け止めるかは読み切れない。総統府は20日の声明で「前総統の墓参り計画を尊重する」と表明し、批判を避けた。総統府関係者は「中国は『お土産』として今後、学術交流や貿易面で台湾に対する待遇改善を始めるだろう」と警戒感を隠さなかった。

【時事通信社】 〔写真説明〕台湾の馬英九前総統(左)と中国の習近平国家主席=2015年11月、シンガポール(AFP時事)

2023年03月20日 17時58分


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