欧州首脳、キーウ合同訪問=ロシアに停戦圧力―トランプ氏と連携



【ベルリン時事】英仏独ポーランド首脳は10日、ロシアが侵攻を続けるウクライナの首都キーウをそろって訪れ、ゼレンスキー大統領と会談した。4カ国首脳はトランプ米大統領が呼び掛ける「30日間の無条件停戦」に応じるよう、ロシアのプーチン大統領に要求した。

キーウ入りしたのは、スターマー英首相とマクロン仏大統領、メルツ新独首相とポーランドのトゥスク首相。首脳らはゼレンスキー氏と共に、トランプ氏と電話で会談。ウクライナ側は「12日から少なくとも30日間」の無条件停戦を求めている。メルツ氏は電話会談後、X(旧ツイッター)で「(トランプ氏は)われわれの取り組みを支持している」と強調した。

4カ国首脳はこれに先立ち、停戦後のウクライナの安全を保証する「陸海空の連合部隊」の派遣計画に関する支援国の首脳級会合をハイブリッド形式で開催。参加した欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長はXで「ボールはロシアの側にある。停戦違反の場合は、さらに厳しい制裁を科す」と警告した。

トランプ氏は停戦を拒むプーチン氏にいらだちを募らせている。欧州諸国はウクライナへの揺るぎない支持を示すことで「欧米の協調」を打ち出す好機と捉えているもようだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕10日、キーウの独立広場で戦没者を追悼する(左から)ポーランドのトゥスク首相、ウクライナのゼレンスキー大統領、スターマー英首相、マクロン仏大統領、ゼレンスキー大統領夫人、メルツ新独首相(AFP時事)

2025年05月10日 22時37分


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