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ロシアからの兵器供給停滞=ウクライナ侵攻で遅れ―インド



【ニューデリー時事】ロシアからインドへの兵器の供給がウクライナ侵攻の影響で滞っていることが、インド議会が作成した報告書で分かった。インドはロシア製兵器の最大の輸入国。侵攻に伴う兵器調達の遅れについて、インド当局が公式に認めたのは初めてとみられる。

報告書はインド下院の防衛常任委員会が軍などから受けた予算に関する説明をまとめたもので、21日に公表された。この中で、空軍の2023年度の支出見積もりが22年度と比べ約3割減った理由に関し、空軍の担当者は「ウクライナ戦争の影響で一部納品されないため」と説明した。

担当者はまた、「主要プロジェクトの納品が継続中の戦争により止まってしまった。年内の納品が予定されていたが、できないと(相手国が)文書で伝えてきた」と説明した。

「主要プロジェクト」の詳細や相手国は明かされていないが、地元メディアは情報筋の話として、ロシア製の地対空ミサイルシステムS400だと指摘。インドはロシアと2018年に購入契約を結んでおり、5基のうち2基の納品が遅れているという。

S400は、400キロ圏内の航空機やミサイルを迎撃可能。インドは国境紛争を抱えるパキスタンや中国への対抗を目的に調達を決めたとされる。

専門家によると、インドは兵器調達のおよそ6割をロシアに依存している。空軍の主力戦闘機「スホイ30」や「ミグ29」もロシア(旧ソ連)製だ。ただ、近年インドは兵器の国産化に注力しているほか、調達先をフランスや米国、イスラエルなどに拡大。ロシア依存から脱却を図っている。

【時事通信社】 〔写真説明〕ロシアの地対空ミサイルシステムS400=2021年5月、モスクワ(AFP時事)

2023年03月27日 14時43分


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