司法改革の審議先送り=抗議継続、混乱収束見通せず―イスラエル首相



【カイロ時事】イスラエルのネタニヤフ首相は27日、反対運動が激化している司法制度改革について、関連法案の国会審議を先送りすると発表した。テレビ演説で「幅広い合意を得るため」と説明したが、反対派の意見をどこまで取り込むかは不透明で、混乱収束は見通せない。

現在の国会会期は4月2日まで。ネタニヤフ氏は、同月末に始まる次の会期以降での法制化に向けた措置だと説明した。野党は「対話」に参加する意向を示している。

改革案は、裁判官任命への政権の影響力を強めるとともに、最高裁の判断を国会が覆すことができるようにする内容。三権分立が脅かされると訴える野党や法曹界、経済界などが反対していた。

【時事通信社】 〔写真説明〕27日、イスラエルの商都テルアビブで、司法制度改革に抗議するデモ隊(ロイター時事)

2023年03月28日 06時53分


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