日本相撲協会は大相撲初場所6日目の17日、横綱照ノ富士(33)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=の現役引退を発表した。日本国籍を取得しており、今後は年寄「照ノ富士」として後進の指導に当たる。同日午後に東京・両国国技館で記者会見に臨む。
古傷を抱える両膝の痛みや持病の糖尿病などに苦しみ、10度目の優勝を遂げた昨年の名古屋場所後は秋、九州場所を全休。3場所ぶりの出場に踏み切った初場所は本来の力強い取り口には遠く、4日目までに2敗を喫し、5日目に休場した。
初優勝した2015年夏場所後、23歳で大関昇進。両膝のけがの影響などで序二段まで転落したが、不屈の闘志で再起して21年春場所後に大関に返り咲き、同年名古屋場所後に73人目の横綱に昇進。横綱在位21場所で13度の休場と、けがなどに悩まされた。
【時事通信社】
〔写真説明〕照ノ富士
2025年01月17日 18時05分