日米交渉へ「米英合意」精査=車・鉄鋼見直しに期待感―政府



トランプ米政権が英国との関税交渉で合意したことを受け、日本政府はその合意内容を研究し、今月中旬以降の次回閣僚協議に備える。政府内や与野党からは9日、自動車・鉄鋼も協議対象とする「先例」を歓迎する声や、今後の日米交渉への影響を懸念する声が上がった。

日本が米国に対し、相互関税だけでなく車や鉄鋼・アルミニウムへの関税も交渉対象とするよう求める中、米英が車などの関税見直しで合意したことについて、石破茂首相の周辺は「心強い」と歓迎した。枠組み合意の後に細部を詰める「2段階」の進め方についても「参考になる」と語った。

外務省幹部も「条件が違うため一概には言えない」としながらも「(車・鉄鋼関税見直しの)例外を認めたところは参考になる」と評価。政府は英国に詳細を問い合わせるなど、合意内容を精査する考えだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕閣議に臨む石破茂首相(中央)ら=9日、首相官邸 〔写真説明〕記者会見する立憲民主党の野田佳彦代表=9日、国会内

2025年05月09日 21時01分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース