
中道改革連合の小川淳也代表は4日の衆院予算委員会で、野党の先陣を切って質問に立ち、中東情勢を巡って高市早苗首相が後手に回ったと印象付けようとした。しかし、首相はのらりくらりと質問をかわし、もくろみは不発に終わった。中道は同日、立憲民主、公明両党と足並みをそろえて2026年度補正予算案に反対することを決めたが、不協和音も漏れ聞こえ、追及は迫力を欠く。
「党首討論でくぎを刺したつもりだった。大きく期待は裏切られた」。小川氏は予算委で、資材不足に苦しむ建設や医療の現場への支援が必要だと先月20日の党首討論で求めたにもかかわらず、補正予算案は予備費積み増しにほぼ終始していると指摘。「財政民主主義の否定だ」と批判した。
しかし、首相は「予備費確保は適切かつ必要だ。指摘は当たらない」とにべもなかった。
補正予算案の審議は後半国会の限られた見せ場の一つだ。このため、中道は首相出席の質疑について「衆参2日ずつ」を要求していたが、衆院の4分の3を占める巨大与党にはあらがえず、「衆参1日ずつ」を受け入れざるを得なかった。党首討論も6月は見送られ、手詰まり感が漂う。
中道、立民、公明3党は4日、幹事長会談を国会内で開き、補正予算案への反対を決めた。3党で結束して政府・与党に修正を迫るのが狙いだ。
とはいえ、幹事長会談がセットされたのは、これに先立つ政調役員会で意見が折り合わなかったから。政調役員会では中道の岡本三成政調会長が「補正編成を求めたのはわれわれだ」と賛成を訴え、立民、公明両党は反対を主張していた。
3党がまとまった背景には「予算案への賛否が分かれれば3党合流構想が頓挫しかねない」との危機感もあった。ただ、今国会では「国家情報会議」設置法など複数の重要議案の採決で既に3党の対応が割れている上、合流構想を巡る3党の亀裂も目立ち始めており、自民党幹部は「3党はいつもバラバラだ」と皮肉った。
【時事通信社】
〔写真説明〕衆院予算委員会で質問する中道改革連合の小川淳也代表=4日、国会内
2026年06月05日 07時13分