
熊本で最大震度7を観測した地震は、4日で発生から1週間。連日の過酷な暑さが続く中、16市町の避難所150カ所で、8000人以上が避難しており、被災者の不安に終わりが見えない。被害実態も徐々に判明。広範囲に及ぶ断水に加え、これまでに1万2000棟以上の住宅被害が確認されている。
県災害対策本部によると、4日午前7時半時点の死者は38人。うち熱中症による災害関連死の疑いが1人、関連調査中が1人となっている。商業施設「イオンモール熊本」(嘉島町)の爆発事故で7人、煙突が倒壊した日本製紙八代工場(八代市)で9人の死者が出た。
避難者数は先月30日が最大で、415カ所の避難所に1万467人が避難していた。現在は150カ所、8222人に減ったが、車中泊など自主避難者は把握されていない。
これまでに判明した住宅被害は1万2276棟で、内訳は全半壊1745棟、一部破損5532棟など。特に被害が大きかった宇城市で4600棟、八代市で2500棟、氷川町で1261棟などだが、さらに増える可能性がある。
断水は4日午前時点で、八代市、宇城市を中心に4市町の約4万4000戸で続いている。熊本市は3日に復旧した。
県内では地震発生以来、最高気温が35度を超える危険な暑さが続く。3日には熊本市などで観測史上初めて最高気温40度以上の酷暑日となった。
災害関連死を防ごうと、県などは避難環境の改善に向けた取り組みを進めている。3日には、被災者をホテルなどの宿泊施設へ移す「ホテル避難」の受け付けを始めたほか、宇城市、氷川町では応急仮設住宅の建設にも着手した。
県内の宿泊施設キャンセルも相次ぐ。県の調査によると、先月28~31日に受け付けたキャンセル数は延べ約6万5500人、これに伴う損失は約9億円に上るという。
一方、被災地へのふるさと納税の寄付額が計7億3000万円に上ったことが明らかになった。東京都内のアンテナショップにも多くの人が詰めかけるなど、支援の輪が広がっている。
【時事通信社】
〔写真説明〕厳しい暑さの中、被災地で日傘を差して歩く人=4日午前、熊本県氷川町
〔写真説明〕地震の発生から1週間となった「イオンモール熊本」=4日午前、熊本県嘉島町
〔写真説明〕地震の影響で損壊した建物=4日午前、熊本県氷川町
〔写真説明〕地震の影響で倒壊した建物=4日午前、熊本県氷川町
2026年08月04日 14時50分