
【カトマンズ、北京時事】ネパールと中国の国境地帯で起きた土石流災害で、ネパール災害対策当局は31日、同国側の死者が903人、行方不明者が4247人になったと発表した。中国側では16人が死亡、546人が行方不明となっており、死者・行方不明者は両国合計で5700人を超えた。
ネパール側の行方不明者には、日本人観光客5人も含まれている。ネパール当局は31日、中国との国境地帯にある複数の水力発電所に作業員ら少なくとも933人が閉じ込められていると明らかにした。AFP通信によると、ネパール当局は発電所のトンネルをふさいでいる大量の土砂やがれきを取り除くため、軍の技術者らを動員。トンネル内部に空気を送り込んでいるほか、重機を使って救出作業を続けている。
中国側も現場に通じる道路が寸断されており、捜索活動が難航している。当局は軍などで構成する救援隊をチベット自治区の現場に派遣。国営新華社通信によると、習近平国家主席は31日、訪問先のキルギスで開いた同国のジャパロフ大統領との会談で「行方不明者の捜索に全力を尽くしている」と述べた。
【時事通信社】
〔写真説明〕30日、中国の対ネパール国境付近で活動する救助隊(AFP時事)
〔写真説明〕土砂災害の被害を受けたネパール中部ラスワ郡の水力発電所の衛星画像。上は2024年4月、下は今月28日に公開された=バンター社提供(AFP時事)
〔写真説明〕31日、ネパールのヌワコット郡で救助活動を見守る住民ら(AFP時事)
2026年09月01日 07時35分