旧統一教会総裁に懲役2年判決=尹前政権に金品提供―韓国地裁



【ソウル時事】韓国のソウル中央地裁は31日、尹錫悦前政権から便宜を受ける目的で金品を提供したとして、請託禁止法違反や政治資金法違反の罪に問われた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)総裁の韓鶴子被告(83)に対し、懲役2年(求刑懲役13年)の実刑判決を言い渡した。教団側は判決後、控訴する意向を示した。

地裁は、韓被告が教団の元幹部と共謀し、尹前政権側に金品を提供したと認定。韓被告の地位や、元幹部に責任を転嫁する態度などを念頭に「実刑判決は避けられない」と指弾した。

一方、犯行は元幹部が主導し、韓被告の「承認」を経て実行されたと判断。韓被告の個人的利益のためではなく、統一教会の勢力や、政治的影響力の拡大を目的としたと指摘した。教団の資金横領については無罪とした。

特別検察官側は公判で、韓被告らが「政教一致」の実現を目指し、政治勢力と結託したと批判した。他方、弁護側は教団元幹部の独断の犯行だとして無罪を主張。韓被告も最終意見陳述で「金で権力を手に入れようとはしていない」と述べた。

特別検察官によれば、韓被告は2022年、教団元幹部と共謀し、尹氏夫人に高級バッグやネックレスを贈り教団への便宜供与を求めた。また同年、当時与党だった保守系政党「国民の力」の国会議員に対し、1億ウォン(約1200万円)を不正に渡したとされる。

教団は判決を受け、「(韓被告が)該当行為を指示し、違法な目的を認識して承認したとの判断には納得できない」とのコメントを発表した。

韓被告を巡っては、国民の力に信者を集団入党させたとして、政党法違反罪に問われた別の裁判の審理もソウル中央地裁で行われている。

【時事通信社】 〔写真説明〕31日、ソウル中央地裁に出廷する世界平和統一家庭連合(旧統一教会)総裁の韓鶴子被告(EPA時事)

2026年08月31日 19時25分


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