手軽にプロテイン摂取=カレーやコーヒーも登場―食品メーカー



筋力トレーニングを行う人向けのイメージが強かったプロテイン(たんぱく質)補給食品の市場が健康志向の消費者に裾野を広げている。レトルトカレーやコーヒーなど手軽に摂取できる商品が続々と登場。健康的な日常生活を送るための栄養素として、たんぱく質摂取の重要性が浸透してきたことが背景にある。

ハウス食品(東京)は6月、1日に必要なたんぱく質の約半分に当たる30グラムが1食で取れるレトルトカレー「カレー研究会〈プロテインカレー〉」を発売した。鶏むね肉やたんぱく質パウダーなどを配合。「おいしいだけじゃない、健康にもいいからカレーを食べたい」という商品を目指した。

主食にたんぱく質をプラスできる商品もある。マイセンファインフード(福井)は、「ごはんでたんぱく」を販売。大豆由来の粒状のもとを加えて炊飯するだけでたんぱく質を補給できる。家庭だけではなく、弁当チェーンや給食業者などからも引き合いがあるという。

明治(東京)のプロテインブランド「ザバス」からは、野菜に含まれる食物繊維などの栄養素も同時に取れる「(ザバス)ミルクプロテイン+イエローベジタブル」が昨年加わった。10~20代の独身社会人を中心に人気があるという。たんぱく質約10グラム入りのコーヒー飲料も6月から1カ月半、試験的に販売。脂肪や砂糖は不使用で、担当者は「プロテインの日常的な摂取促進とともに飲用シーンの拡大も狙う」と語る。

民間調査会社の富士経済(東京)が昨年11月にまとめた調査によると、たんぱく質補給食品の国内市場は2025年の見込みで3096億円と10年前の約3倍の規模に拡大した。「たんぱく質摂取の重要性が定着してきたことから、健康維持を目的とした層への(食品メーカーの)アプローチ強化も進んでいく」(同社)といい、市場の拡大は続きそうだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕ハウス食品が発売した「カレー研究会〈プロテインカレー〉」(同社提供) 〔写真説明〕明治が販売する「(ザバス)ミルクプロテイン+イエローベジタブル」(同社提供) 〔写真説明〕マイセンファインフードの「ごはんでたんぱく」(同社提供)

2026年09月10日 07時05分


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