イランとの衝突「ごく短期間」=米軍、2日連続で攻撃―NATOを一転称賛・トランプ氏



【アンカラ、ワシントン時事】トランプ米大統領は8日、原油輸送の要衝ホルムズ海峡周辺でのイランとの衝突について「ごく短期間で終わるだろう」と強調し、大規模作戦の再開にはつながらないとの見方を示した。米中央軍は同日、イランへの追加攻撃を実施。イランによる商船攻撃への対抗措置で、米軍の報復は2日連続となった。

トランプ氏は8日、トルコの首都アンカラで閉幕した北大西洋条約機構(NATO)首脳会議後に記者会見した。この中で「イランと(戦闘終結に向けた最終的な)合意をしたいかどうか分からない」と述べた。ただ、「(戦争は)再開しない」と明言しており、事態のエスカレーションは避けたい意向とみられる。

米中央軍は7日、ホルムズ海峡でイランが商船を攻撃したことへの報復として、イランに対する「強力な攻撃」を実施した。イラン側も反撃した。これを受け、トランプ氏は会見に先立ち、イランとの停戦は「終わったと思う」と発言した上で「今夜再び攻撃を行うだろう」と警告していた。

トランプ氏は8日の追加攻撃開始後、「これは報復だ。再び起きれば事態は悪化するだろう」とSNSでイランをけん制した。米中央軍は8日、イランの軍事関連インフラなど約90の標的に対する追加攻撃が完了したと表明。米当局者はニュースサイト「アクシオス」に対し、米軍がイランの鉄道橋を狙い、巡航ミサイルを発射したと明らかにした。

イラン保健省は9日、過去2日間の米国による攻撃で14人が死亡、70人以上が負傷したと発表した。イランメディアが伝えた。

一方、トランプ氏は8日の会見で「(NATOの)素晴らしい結束」を称賛した。NATO首脳会議の間、対イラン軍事作戦の支援に消極的だったスペインを批判したり、デンマーク自治領グリーンランドの領有に言及したりしたが、会見では欧州に対する目立った批判はなかった。NATO加盟国が防衛費を国内総生産(GDP)比5%にする目標に関しては「できる限り早く達成するよう求める」と改めて要請した。

【時事通信社】 〔写真説明〕8日、アンカラで記者会見するトランプ米大統領(EPA時事)

2026年07月09日 18時49分


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