旧安倍派で主導権争い=元幹部らへ反発強く



安倍晋三元首相の死去から4年、自民党旧安倍派内で主導権争いが活発化してきた。同派の実力者「5人衆」だった萩生田光一幹事長代行らが、高市政権で復権。元幹部に対し、裏金事件の説明責任を果たしていないと反発する西村明宏元環境相らは、批判的な勢力の「受け皿」を目指す。安倍氏の「しのぶ会」を巡っても、せめぎ合いを演じている。

安倍氏の命日の8日、東京都内で開かれた回顧展。萩生田氏はあいさつで「安倍氏から学んだ強い志を持って、国のためにもうひと頑張りしたい」と強調した。

5人衆のうち西村康稔氏は選対委員長、松野博一氏は組織運動本部長に就任。裏金議員の復権に、党内では表立った批判は出ていない。萩生田氏と西村康稔氏は2月の衆院選後、かつての同志らを集めて慰労会を開催。3月にも中堅・若手ら20人余りと焼き肉をほおばった。

一方、西村明宏氏は裏金事件の影響もあって2024年の衆院選で落選。先の衆院選で政界に復帰した。穏やかな人柄で、浪人中も旧安倍派メンバーを集めて情報交換を重ねるなど、年代を問わず人望が厚い。4月の会合には稲田朋美元防衛相ら40人超が姿を見せた。

その西村氏は8日、東京・銀座の日本料理店を借り切り、安倍氏を官房長官として支えた菅義偉元首相を招いてしのぶ会を主催した。出席予定者は一時、店の定員約60人を超えたという。だが、関係者は「直前になって『急な用事が入った』などと欠席の連絡が続いた。5人衆側が切り崩している」と明かした。

萩生田氏らは15日にしのぶ会を開催する予定。西村氏のしのぶ会より多数を集め、影響力を誇示したい考えだ。15日の参加を決めたある若手は「8日は欠席を迫られた。主導権争いだ」と困惑したように語った。

【時事通信社】 〔写真説明〕会合に向かう西村明宏元環境相=8日午後、東京・銀座 〔写真説明〕自民党役員会に臨む萩生田光一幹事長代行=6月29日、国会内 〔写真説明〕会合に向かう稲田朋美元防衛相=8日午後、東京・銀座

2026年07月09日 07時03分


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