日銀、政策金利0.75%維持=長期金利上昇「かなり速い」―植田総裁会見



日銀は23日、金融政策決定会合を開き、政策金利である短期金利の誘導目標を、現行の「0.75%程度」に据え置くことを決めた。植田和男総裁は会合後の記者会見で、最近の長期金利の動きについて「かなり速いスピードで上昇している」との認識を示した。金利上昇を抑制するため「機動的にオペを実施することはあり得る」と述べ、政府と緊密に連携した上で「それぞれの役割を踏まえ判断していく」との考えを示した。

会合では、9人の政策委員のうち高田創審議委員が、物価上振れのリスクが高いとして現状維持に反対。1.0%への利上げを提案したが否決された。植田総裁は、追加利上げを判断する上では、「前回(昨年12月)の利上げの影響」も点検していきたいとの認識を示し、「なるべく早めに情報収集したい」と語った。

2月8日投開票の衆院選で与野党が消費税減税を競う構図となり、市場で財政悪化の懸念が高まっていることに関しては、「政府が中長期的な財政健全化について市場の信認を確保することは極めて重要だ」と強調。減税が実施された場合の経済・物価への影響は「注意して見ていきたいが、現時点ではっきり申し上げられる段階ではない」と指摘した。

日銀はまた、最新の景気予測「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」を公表し、2025年度の成長率見通しを0.9%(昨年10月時点の予想0.7%)、26年度は1.0%(同0.7%)にそれぞれ上方修正した。物価見通しは26年度1.9%(同1.8%)に小幅に引き上げた。

〔写真説明〕金融政策決定会合を終え、記者会見する日銀の植田和男総裁=23日午後、日銀本店

2026年01月23日 18時31分


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