
中東情勢悪化に伴う建築資材や住宅設備の供給懸念を背景に、不動産大手が新築マンションの契約者に対して引き渡しが遅れる可能性を通知している。現時点で実際に遅延は出ていないが、活況なマンション販売の動向に注視が必要だ。
三井不動産レジデンシャルは来年8月入居開始予定の高層マンション「ザ
豊海タワー
マリン&スカイ」(東京都中央区)など建築中の分譲マンションの契約者に「資材の供給状況に不確実性が生じている」として通知を出した。三菱地所レジデンスは4月中旬以降に購入申し込みや契約をした人に住宅設備メーカーや仕様が変更になる可能性を伝えた。
引き渡し時期の変更可能性を伝えた東急不動産ホールディングスは「時期はお客さまにとって非常に重要。信頼関係からお伝えした」と説明する。
野村不動産ホールディングスの塚崎敏英執行役員は先月のオンライン決算会見で「具体的な影響が生じているわけではない」と強調。その上で、中東影響の長期化により来年1~3月に予定する引き渡しがずれ込む可能性に言及した。ナフサ由来のシンナーの供給が滞ると塗装や防水関係の作業が遅れるリスクがあるという。
〔写真説明〕東京都中央区のタワーマンション群。左奥は建設中の「ザ
豊海タワー
マリン&スカイ」=2025年12月
2026年05月14日 07時36分