
日本製鉄が13日発表した2026年3月期の連結決算は、純利益が前期比95.1%減の171億円となった。中国の過剰生産を背景とする市況低迷に加え、米鉄鋼大手USスチールの買収に伴い、欧州鉄鋼大手との米合弁を解消し巨額の損失を計上したことが響いた。当初は赤字を予想していたが、原料価格上昇や円安による在庫資源の評価益や為替差益が発生し、黒字を確保した。売上高に当たる売上収益は15.7%増の10兆632億円だった。
27年3月期連結業績は、売上収益が前期比9.3%増の11兆円、純利益は12.8倍の2200億円と予想する。昨年6月に買収したUSスチールの利益貢献を1000億円以上見込む。今井正社長は記者会見し、日本からの技術者派遣による操業改善効果などで「USスチールがいよいよ収益貢献という形で出てくる」と強調した。
〔写真説明〕決算会見に臨む日本製鉄の今井正社長(左)=13日午後、東京都千代田区
2026年05月13日 20時23分