米石油備蓄、43年ぶり低水準=イラン協議進展も混迷長期化



【ニューヨーク時事】米国の戦略石油備蓄(SPR)の在庫減少が続いている。米エネルギー省によると19日時点の在庫は前週比約905万バレル減の3億3120万バレルで、1983年6月以来、43年ぶりの低水準となった。中東情勢の混迷長期化で原油需給が逼迫(ひっぱく)する中、11月に迫る中間選挙を前に燃料価格を抑えたいトランプ米政権が放出を続けているためだ。

中東情勢を巡っては、米イラン間の戦闘を終結させる最終合意に向けた協議が進展。ホルムズ海峡の通航が正常化に向かうとの期待が高まりつつあり、足元の原油相場は下落傾向にある。ただ、機雷除去や損傷した設備の復旧で「供給はすぐには回復しない」(日系証券筋)との見方も根強く、SPRの回復には時間がかかる可能性もある。

中東情勢の悪化に伴う国際エネルギー機関(IEA)加盟国の協調放出で、米政府は計1億7200万バレルの備蓄を放出する計画を進めている。ロイター通信によると、前週からの大幅な取り崩しもこの一環で、減少幅は過去3番目の大きさ。民間在庫も含む米国全体の在庫は85年以来の低水準となっているという。

〔写真説明〕米国の戦略石油備蓄施設の一つ=2022年10月、テキサス州フリーポート(AFP時事)

2026年06月23日 10時42分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース