
【ソウル時事】サッカーのワールドカップ(W杯)で決勝トーナメント進出を逃した韓国代表に対し、李在明大統領が「組織と人事の失敗によるものだ」と異例の批判を行った。洪明甫監督はこの後、辞任を表明したが、洪氏やサッカー協会は国内で厳しい視線にさらされている。
韓国は1次リーグA組3位で敗退。2022年カタール大会では強豪ポルトガルを破るなどして1次リーグを突破しており、決勝トーナメントに進めなかったのは18年ロシア大会以来。洪氏は28日、滞在先のメキシコで辞任を表明した。
李氏は28日、X(旧ツイッター)に「予想外の結果に当惑を超えてあきれている」と投稿。「能力よりも身内びいきを重視し無能な人物を指揮官に選べば、結果は火を見るよりも明らかだ」と痛烈に批判した。
李氏の投稿を受け、サッカー協会を所管する崔輝永文化体育観光相はSNSで、専門家による調査委員会を設置し原因を調査する方針を示した。
かねて洪氏が監督に選任された経緯が問題視されており、批判の矛先が洪氏に向いている。韓国代表のサポーター「レッドデビルズ」は29日、洪氏が「国民の前でひざまずき、サッカー界から永遠に去らなければならない」との声明を発表した。
韓国メディアによると、飲食店などでは「洪氏出入り禁止」の張り紙を掲示する動きが見られる他、オンライン上で洪氏の殺害予告もあった。洪氏や選手らは30日に帰国するが、空港でのセレモニーは行われないという。
〔写真説明〕韓国の李在明大統領=19日、ソウル(AFP時事)
〔写真説明〕28日、メキシコ中部サポパンで記者会見するサッカー韓国代表の洪明甫監督(EPA時事)
2026年06月29日 17時41分