半導体露光装置に重点投資=カメラは動画に注力―ニコン社長



ニコンの大村泰弘社長は17日までにインタビューに応じ、2030年度までの成長投資約3600億円に関し、「半導体露光装置のボリュームが大きくなる」として半導体事業に重点配分する考えを示した。連結売上高の約4割を占める主力のカメラ事業は動画分野に注力する方針だ。

半導体露光装置は、光を利用して基板上に精密な回路パターンなどを転写する機器。オランダASMLホールディングが圧倒的なシェアを握るが、ニコンは来年度、高性能チップを組み立てる「後工程」用の新機種を投入する。

人工知能(AI)の普及に伴うデータセンター向け需要は今後も拡大が見込まれる。大村氏は「高精細な回路を描ける精度に加え、生産性は3割向上し、競争力はかなりある」と自信を示した。

カメラ事業に関しては、24年に買収した業務用シネマカメラメーカー米REDの技術を活用し、動画が鮮明に撮れるカメラなどを強化。大村氏は「動画機も堅牢(けんろう)性が大事。『動画のニコン』と呼ばれるブランドを育てたい」と話した。

ニコンは26年3月期連結決算で、金属3Dプリンター事業の不振により過去最大となる860億円の最終赤字を計上した。大村氏は、3Dプリンターの用途を「航空、宇宙、防衛分野」に集中させ、「27年度までに(同事業を)黒字化させたい」と語った。

〔写真説明〕インタビューに答えるニコンの大村泰弘社長=6月29日、東京都品川区

2026年07月18日 07時10分


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