【ブリュッセル時事】英政府機関のAIセキュリティー研究所(AISI)は4日、最先端AI(人工知能)のサイバー能力の評価試験中に、自律的に作業するAIエージェントが試験範囲を逸脱した行動を取ったと発表した。ソフトウエアに悪意のあるプログラムコードを挿入しようとしたほか、架空の人物を装い、管理者にコードの承認を迫ったという。実害は確認されていない。
逸脱行動は7月25~28日、インターネット接続を許可し、安全機能を無効化した状態で実施した試験で発生。七つのAIモデルを使って計122回試験したところ、10回で計19件の逸脱行動があった。このうち17件は米アンソロピックの「クロード・ミュトス5」、2件は米オープンAIの「GPT5.6ソル」によるものだった。
AISIは、一般向けサービスとは異なる特殊な環境で発生した事案であり、「通常利用で同様の行動が起きたことを示す明確な兆候はない」と説明。今後は試験中のネット利用を厳格化し、リアルタイムで監視するほか、評価設計を見直し、第三者機関による検証も進めるとしている。
2026年08月06日 05時47分
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