人型ロボの量産競争加速へ=中国「ユニツリー」上場、日米で実証



【北京時事】中国が国家産業戦略の重点分野とする人型ロボット大手、宇樹科技(ユニツリー)が19日、上海証券取引所の新興企業向け市場「科創板」に上場した。未上場企業が大半を占める人型ロボット業界で、中国勢が先行して新規株式公開(IPO)を実現した形で、量産と実用化を巡る競争が加速しそうだ。

ユニツリーは2016年に浙江省で設立。人型や四足歩行型を低価格で量産できるのが強みで、海外売上高は約4割に上る。日本では日本航空が貨物業務で、JR東日本系が東京駅の設備点検でそれぞれ試験活用。米半導体大手エヌビディアとは研究用ロボットを共同開発している。

初値は公開価格の7.3倍となり、初値に基づく株式時価総額は約4450億元(約10兆5000億円)に達した。産業用ロボット世界大手、日本のファナック(約6兆円)を上回り、創業10年の新興企業としては異例の評価となった。

中国政府は、国内の人型ロボット業界について「類似性の高い製品が相次いで市場に投入されるリスク」(国家発展改革委員会)を早くも警戒。投資熱には過熱感もにじむ。英調査会社オムディアによると、25年の人型ロボットの世界出荷は約1万3300台。中国勢が8割超を占め、このうちユニツリーは3割に上った。

一方、トランプ米政権は安全保障上の懸念から中国製ロボットへの警戒を強める。国防総省は6月にユニツリーを「中国軍事企業」に指定し、連邦通信委員会(FCC)も新製品の機器認証を制限した。米国は同社にとって最大の海外市場で、規制強化が業績に影響する恐れもある。

〔写真説明〕世界ロボット大会に出展された中国・宇樹科技(ユニツリー)の人型ロボット=19日、北京 〔写真説明〕中国・宇樹科技(ユニツリー)の人型ロボット=5月、上海(AFP時事)

2026年08月19日 20時30分


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