急成長も課題山積=インサイダーや倫理面で―予測市場



【ニューヨーク時事】予測市場は、規制が曖昧なまま急成長したことでひずみが拡大している。金融商品か賭博かを巡る論争にとどまらず、内部情報を利用したインサイダー取引や、戦争をはじめ倫理的に問題があるテーマでの賭けなど課題が山積みだ。

専門メディアによると、カルシとポリマーケットの月次取引高は2025年6月の約20億ドル(約3200億円)から、サッカーのワールドカップ(W杯)が行われた今年6月は約470億ドル、7月は約530億ドルと、20倍超に膨らんだ。取引の対象は政治やスポーツのほか、中央銀行の政策、企業決算、天候など多様な分野に広がる。

ただ、従来の賭博にはないニッチな事象に賭けられる分、インサイダー取引が入り込む余地は大きい。今年、米IT大手グーグルの社員が、25年に最も多く検索されたワードに関する取引で社内機密を使い多額の利益を得た問題が明るみとなり、米当局が詐欺などの罪で起訴した。

より深刻なのが、米政府関係者がベネズエラに対する軍事行動やイラン攻撃などに絡みインサイダー取引を行ったとみられる事例が相次いでいることだ。与党共和党内からも「機密性の高い軍事攻撃が投機の機会となってはならない」(ブレイク・ムーア下院議員)と、規制強化を求める声が上がっている。

〔写真説明〕予測市場「カルシ」のイメージ(AFP時事) 〔写真説明〕サッカー・ワールドカップ決勝で敗れたアルゼンチン代表選手が映し出された予測市場「カルシ」の広告看板=7月19日、米ニューヨーク(EPA時事)

2026年08月30日 07時07分


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