東証株価指数(TOPIX)の構成銘柄の定期入れ替えが10月に始まる。これまで固定されていた銘柄を時価総額や流動性によって変更。全市場区分から同じ基準で選定される指数に変わる。入れ替えを通じ、市場の活性化が期待されている。
新TOPIX構成銘柄の対象は、旧東証1部(現プライム)からスタンダードやグロースも含む3市場(約3700銘柄)に拡大。8月最終営業日を基準日とし、年間の売買状況や、市場で流通する可能性が高い浮動株の時価総額に基づき、入れ替えを行う。
今年8月末時点の銘柄数は1636銘柄。10月の初回入れ替えでは、スタンダード、グロース両市場から約50銘柄を採用する見通しだ。一方、基準を満たさない600銘柄程度は「移行措置銘柄」に指定し、段階的に構成比率を下げる。2027年10月に再評価を行い、改善が見られなければ28年7月に除外する。
東京証券取引所の試算では、2回目の定期入れ替えが行われる28年10月時点の構成銘柄数は1050銘柄程度。その後は毎年入れ替えを実施するが、銘柄数は相場次第で変わる。
入れ替え対象は主に時価総額が小さい銘柄になるため、指数の水準が大きく変わるわけではない。とはいえ、TOPIXを運用指標とする機関投資家は多く、大和総研の塩村賢史フェローは「構成銘柄に入れるかどうかは企業にとっては大きな変化になる」と指摘する。
野村アセットマネジメントの内田陽祐責任投資調査部長は「当落線上の企業にとって企業価値向上への強い動機付けとなり、市場全体の規律が高まりそうだ」との見方を示した。市場の流動性も高まり、指数の国際的な競争力向上につながると評価した。
2026年09月04日 15時42分
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