AI「蒸留」、中国6社非難=米政権、警戒強める



【ワシントン時事】トランプ米政権は8日、米国の人工知能(AI)企業が開発したモデルを不正に学習する「蒸留」をしたとして、中国の新興、月之暗面(ムーンショットAI)など6社を非難する声明を公表した。米政権は中国による急速な最新AIモデル開発に警戒感を強めており、24日に見込まれる米中首脳会談を前に、対立が激しくなってきた。

蒸留は、大規模モデルの出力をAIに学習させる手法で、開発にかかる時間やコストを大幅に削減できる。

声明によると、新興ディープシーク(深度求索)、IT大手アリババ集団、「Z.ai」として知られる北京智譜華章科技などが、2024年後半以降に米国の先端モデルに数百万回にわたりリクエストを送信。AIが文章を理解・生成する単位のトークンについて、数十億分の回答を収集したとしている。

米アンソロピックの「クロード」やオープンAIの「チャットGPT」、アルファベット傘下グーグル「ジェミニ」、スペースX「Grok(グロック)」などのモデルが活用されたという。

声明は「中国を拠点とするAI企業は攻撃的で悪意ある蒸留を産業規模で実施している。これは米国の最先端AIモデルが持つ制限された独自機能や能力を抽出したものだ」と批判。「中国政府の認識の下で行われた可能性が高い」と主張した。

〔写真説明〕中国の新興AI企業ディープシークのロゴ(AFP時事)

2026年09月09日 14時15分


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