インフレ抑制に注力=経済の底堅さに「驚き」―ECB



【ロンドン時事】欧州中央銀行(ECB)がインフレ抑制に向け、追加利上げを決めた背景には、原油高が続く中でもユーロ圏経済が強靱(きょうじん)さを保っているとの手応えを得たことがある。ラガルド総裁は記者会見で「経済の底堅さに驚かされた」と語った。

ユーロ圏経済を巡っては、エネルギー高の持続が打撃になるとの懸念が強かったが、「4~6月期は経済の回復力があることが示された」(ラガルド氏)。域内では国防費やインフラ投資が拡大し、製造業などが堅調に推移する。人工知能(AI)投資ブームを受け、デジタルサービスなども成長をけん引。こうした傾向は7~9月期も続く見込みで、成長率見通しの引き上げにつながった。

一方、インフレ率については、2028年まで目標の2%を上回って推移すると見込まれた。ECBは「中東地域の紛争がインフレ圧力を生み出している」として、6月の前回利上げ決定時よりも強い危機感を訴え、インフレの封じ込めに注力する姿勢を鮮明にした。

ラガルド氏は「政策の先行きを事前に確約することはしない」と強調。経済指標を見極め、会合ごとに政策を決める意向だ。ただ市場では、ECBが年内にさらなる利上げに踏み切るとの見方が強まっている。

〔写真説明〕欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁=10日、ドイツ・ベルリン(AFP時事)

2026年09月11日 14時45分


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